第三者保守とは、メーカーの公式サポート期間が過ぎたサーバー・ネットワーク機器の保守を行うサービスのことです。適切なサービスを選ぶためには、保守対象の特徴を把握する必要があります。そこでこの記事では、サーバーの種類・用途について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそもサーバーとは
サーバーとは、ほかのコンピューターからの要求に応じて、さまざまなサービスや情報を提供する役割を持つコンピューターのことです。「サーバー」という言葉は「提供する」「給仕する」といった意味を持つ英語の「Serve」に由来しており、その名のとおり、利用者側であるクライアントに対して必要なデータや機能を届ける存在です。
提供するサービスの内容はサーバーの種類によって異なります。たとえばWebサーバーの場合、利用者が「このページを見たい」とリクエストすると、それに応じてWebページのデータを返す形です。このほかにも、メールを送受信するメールサーバーやファイルを保管・共有するファイルサーバーなど、用途に応じてさまざまなサーバーが存在します。
サーバーは特別な機械でなければならないわけではなく、個人のパソコンに専用ソフトを導入し構築することも可能です。しかし、設定や管理、セキュリティ対策などには専門的な知識が求められるため、初心者の方が一から運用するのは難しい場合が多いでしょう。そのため、一般的には専門業者が管理しているサーバーを借りて利用する方法が広く選ばれています。
サーバーの種類
サーバーには大きく分けて「専用サーバー」「レンタルサーバー」「クラウドサーバー」の3種類があり、いずれもWebサービスを運用できる点は共通しています。ただし、サーバーの準備方法や費用、運用の難易度、自由度などがそれぞれ異なるため、自社や個人の目的に合った種類を選ぶことが重要です。
専用サーバー
まず専用サーバーとは、自らサーバー用のコンピューターを用意し、必要なOSやソフトウェアをインストールして構築・運用するサーバーを指します。OSや設定を自由に選べる点やトラブル発生時に迅速な対応が可能な点がメリットで、IT企業などでは自社管理を行うケースも多く見られます。
一方で、24時間稼働させるための電力コストや温度管理、設置場所の確保などが必要となり、専門知識も求められるため、個人や非エンジニアが運用するにはハードルが高いです。
レンタルサーバー
次にレンタルサーバーは、月額料金を支払って利用する共有型のサーバーです。1台のサーバーを複数の利用者で分け合って使う仕組みで、費用が安価な点が大きな魅力といえます。ホームページ作成などで一般の方にも広く利用されており、サーバー管理の手間がかからない点もメリットです。
ただし、OSなどを自由に選べないことやほかの利用者の影響を受ける可能性がある点には注意が必要です。
クラウドサーバー
最後にクラウドサーバーは、AWSやGCPなどが提供するサーバーで、仮想化技術によって利用者ごとに環境が分けられています。レンタルサーバーよりも自由度が高く、柔軟な運用が可能なため、Webサービスを展開する企業では主流となっています。
サーバーの用途を紹介
サーバーは用途ごとに役割が分かれており、それぞれが連携することでインターネット上のさまざまなサービスが成り立っています。代表的な用途は、以下のとおりです。
Webサーバー
Webサーバーは、Webサイトを表示するために必要なHTMLや画像ファイルなどを保管し、利用者からの要求に応じてそれらを提供する役割を担います。Apacheなどのソフトウェアを用いて構築されることが多く、とくにLinuxとの組み合わせは広く利用されています。
DNSサーバー
DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスを結び付ける役割を持つサーバーです。人が覚えやすいドメインを、実際の通信に使われるIPアドレスへ変換することで、スムーズなアクセスを可能にしています。負荷分散や高速化のため、複数台で運用され、キャッシュ機能も活用されています。
データベースサーバー
データベースサーバーは、ECサイトやSNSなどで使われる大量の情報を整理・管理するためのサーバーです。MySQLなどの仕組みにより、データの追加や更新、削除を効率的に行えます。
メールサーバー
メールサーバーは、メールの送受信を仲介する役割を担います。いわば、インターネット上の郵便局のような存在です。
FTPサーバー
FTPサーバーは、ファイルを送受信するために使われます。これは、Webサーバーへのデータアップロードなどで欠かせません。
ファイルサーバー
さらに、ファイルサーバーは社内外でのファイル共有やバックアップに利用されます。アプリケーションサーバーは、Webアプリの処理を担います。
SSHサーバー
SSHサーバーは、暗号化通信による安全な遠隔操作を可能にします。サーバー管理に欠かせない存在です。
まとめ
本記事では、第三者保守を検討するうえで欠かせない前提知識として、サーバーの基本的な役割から種類、用途までを網羅的に解説しました。サーバーは単なる機械ではなく、Webサイト表示やメール送受信、データ管理など、日常的に利用している多くのITサービスを支える重要な存在です。専用サーバー・レンタルサーバー・クラウドサーバーは、それぞれ費用感や自由度、運用難易度が異なり、目的や体制に応じた選択が求められます。また、WebサーバーやDNSサーバーをはじめとする各用途のサーバーは役割分担しながら連携することで、安定したサービス提供を実現しています。サーバーの種類や用途を正しく理解することは、適切な保守方針の判断やコスト最適化にも直結します。