センドバック保守とオンサイト保守の違いとは?

公開日:2024/04/30
保守それぞれの違い

メーカー保証が終了(EOSL)した機器を継続して利用することで、システム維持コストや移行の手間を抑えられる利点があります。EOSL機器の安全な運用には第三者保守が欠かせず、サービス形態は主に「センドバック保守」と「オンサイト保守」です。それぞれの特徴と違いを確認しながら、自社に適した保守方法の選び方について解説します。

センドバック保守とは?

センドバック保守は、故障した機器を顧客がサービスセンターに送って修理してもらう形式の保守サービスです。サービスセンターに送られた機器は、分解・検査・修理などのプロセスを通じ、必要に応じて部品の交換が行われ、その後顧客に返送されます。

センドバック保守のメリットは、専門の技術者が最新の設備を用いて徹底的に修理できることです。そのため、機器を元の仕様に近い状態で復旧させられる可能性が高まります。

一方で修理と返送には時間がかかるため、一時的に機器を利用できなくなることがデメリットです。センドバック保守は、機器の稼働がビジネスの通常的な運営に直接的に影響を与えないような場合や代替機器が利用可能でダウンタイムが許容される場合に適しているでしょう。

たとえば、オフィスの印刷機やバックアップサーバーなど、一時的に利用できなくても業務に致命的な影響を与えない機器の修理に適しています

センドバック保守は通常、コストが低く抑えられるため、コストパフォーマンスを重視する小規模企業にも適しています。修理の完了と機器の返送には時間がかかるため、その間の業務への影響を考慮する必要があるのです。

業者によっては、保守対象の代替品を発送してもらってから故障品を送る「先出しセンドバック」サービスを提供している場合もあり、先出しセンドバックを利用することで修理中のダウンタイム損失を0または最小化することもできます。

オンサイト保守とは?

オンサイト保守は、専門的な知識をもつ技術者が顧客のもとを訪問し、現地で直接機器の修理やメンテナンスを提供するサービスです。この保守形態の最大のメリットは、迅速な対応により機器のダウンタイムを最小限に抑えられる点にあります。

また、直接技術者とやり取りができるため、問題の詳細や将来のメンテナンスについての相談がしやすいことも挙げられます。ただし、オンサイト保守はセンドバック保守に比べ、費用が高くなる傾向があるのです。

オンサイト保守は、機器の故障がダイレクトにビジネスの運営に大きな影響をおよぼす可能性がある場合、または故障した機器の重量やサイズがとびぬけて大きいなど、物理的に運搬が難しい場合に適しています。例としては、データセンターのサーバーや重要な製造ラインの機器です。

これらの機器は、ダウンタイムが発生すると企業の収益に直接的な影響をおよぼすため、迅速な修理が必要です。オンサイト保守は高額なサービスであることが多いですが、機器の即時修復が必要な状況では有効な選択といえます。

センドバック保守とオンサイト保守の違い

センドバック保守とオンサイト保守の主な違いは、修理の実施場所と対応の速度です。センドバック保守は、修理に専門の設備と環境が必要な場合や機器のダウンタイムが比較的許容される場合に適しています。一方、オンサイト保守は、迅速な対応が必要で、機器の稼働をできるだけ早く再開させたい場合に最適です。

EOSL保守サービスを選択する際には、まず自社のニーズを正確に把握することが不可欠。機器がビジネスにおける重要度を評価し、それに基づいてセンドバック保守またはオンサイト保守のどちらを選択すべきかを判断することが求められます。

次に、保守サービス提供業者選びでは、実績、信頼性、提供サービスの質、コスト効率を詳細に評価しましょう。信頼できるEOSL保守サービス業者は、過去の顧客の評判や過去事例を提供でき、具体的なサービスレベル契約(SLA)を提示してくれます。

さらに、緊急時にどれだけ迅速に対応できるか、どの地域までがサービス対応範囲内なのか、そして特定の業界や技術に対する専門性があるかどうかも考慮する必要があります。たとえば、特定のソフトウェアや特殊なハードウェアを使用している場合、その分野に精通した技術者を擁する保守業者を選ぶことが、満足度の高いサービスを受けることにつながります。

加えて、保守サービスの選択には長期的な視点をもつことが重要です。技術は日進月歩で進化しており、特にIT業界の進歩は著しい勢いがあります。将来的にシステムをアップグレードする可能性を考慮に入れて、サービスプランを選択することがおすすめです。

適切なEOSL保守サービスを選択することは、企業の運営をスムーズ化し、予期しないコストやダウンタイムから保護するために重要です。それぞれの選択肢を慎重に検討し、自社の具体的な要件に基づいて最適な決定を下すことが求められます。

まとめ

ここまで、EOSL保守サービスの主な保守方法「センドバック保守」と「オンサイト保守」の違いについて解説しました。両サービスの主な違いは、修理の実施場所と対応速度です。センドバック保守は、修理に専門の設備と環境が必要な場合や機器のダウンタイムが比較的許容される場合に適しています。一方、オンサイト保守は、迅速な対応が必要で、機器の稼働をできるだけ早く再開させたい場合に最適です。EOSL保守サービスを選択する際には、まず自社のニーズを正確に把握し、信頼できる業者を選び、長期的な視野も含めてサービスプランを選択しましょう。

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引用元:https://field-one.com/

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引用元:https://www.parkplacetechnologies.com/ja/

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引用元:https://www.get-it.ne.jp/
会社名フィールドワンネットワンネクストインフォメーション・システム・サービスパークプレイステクノロジーズEvernexアプライドテクノロジーゲットイット
特徴設立40年以上、大手企業を中心に200社以上の保守実績を持つ24時間365日の運用保守体制&デリバリー体制IBM社メインフレーム装置の保守を中心に、マルチベンダー保守対応やハード障害通知サービスなどを提供平均15年以上のメーカー経験を持つフィールドサービスとバッジ付きの上級L3エンジニアがサービスを提供資産寿命の延長と包括的なマルチベンダーデータセンターメンテナンスにおいて40年の経験がある「第三者保守」+「ICTインフラ構築サービス」で保守、次なるシステムの提案とトータルサポートが可能顧客の状況に応じてオーダーメイドの保守サービスにも柔軟に対応
創業年1982年2019年1997年1991年(US本社)記載なし(40年以上の経験)1984年2001年
導入されている主な業界電気機器、電気・ガス、化学など金融機関、SIer、通信事業者など金融業、製造業、流通・アパレルなど小売業、医療系、飲料メーカーなど記載なしリース会社、システム会社、製造業などトヨタ自動車株式会社、コクヨ株式会社、アコム株式会社など
対応機器メーカーDEC、Oracle、富士通、Fujitsu、Dell、HP、EMC、Sun、NetAPP、Bloadcom、CISCO、Fortinet、F5、Panasonic、AlliedTelesisCisco Systems、Juniper Networks、Brocade、Extreme、ADVA、APRESIA、Citrix Systems、Ruckus Networks、FUJITSUなどIBM、HP、CISCO、ORACLE(Sun)、EMC、Lenovo、Brocade、NetApp、F5、JuniperDell EMC、IBM、Lenovo、Cisco、HITACHI、Dell 、intel、HPE、NetApp、Juniper、Sun/OracleBroadcom、BULL、Cisco、DEC、DELL EMC、Fujitsu、HITACHI、Huawei、IBM、Juniper、Netapp、SUN OracleなどCisco、HP、DELL、Juniper、IBM xSeries、Oracle・Sun、DELL EMC、NetApp、YAMAHA、富士通、NEC、HITACHI、AS/400などCisco、Dell、FUJITSU、Hitachi、IBM、三菱、NEC、NetApp、OKI、SEIKO、SONY、Oracle、TOSHIBA、YAMAHAなど
実績に関する記載・設立から40年以上
・200社以上、約2,000システムの保守実績
・電気業界で上位20社中18社など、各業界のトップ企業がフィールドワンを採用
・34年以上前のシステムも延命
・豊富なICT基盤販売実績・元IBM技術員を中心に、高い保守サービスを提供
・金融系を中心にした高い運用実績
・180か国でサービスを提供
・2万1,500社以上をサポート
・SLAコミットメント率93%
・50万以上のシステムをサポート
・2021年保守契約締結件数1584件
・設立から40年以上
・サービス導入実績累計1,800社以上
・「ホワイト企業大賞」特別賞受賞、「働きがいのある会社ランキング」入賞
対応地域全国全国大阪市、名古屋市に営業所あり国内22か所に保守部品倉庫あり記載なし全国全国
会社所在地〒162-0053 東京都新宿区原町3-87-4 NTビル1F 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-7-2JPタワー本社
〒115-0045 東京都北区赤羽2-51-3 NS3ビル
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